2022.5.24
高崎市に設立予定の高度画像診断施設について
- 画像診断
- MRI
来年に高崎市にオープンを控えた画像診断施設について、さいとう動物病院院長の齊藤がご紹介させていただきます。
施設の場所や設備について
群馬県の中心地である高崎駅から徒歩7分程度のところに画像診断専門施設ができる予定です。140坪程度の敷地内に、最先端の画像設備が導入されます。さいとう動物病院のフロアが100坪になりますが、それよりも大きな施設が高崎市に設立されます。施設は専門学校と併設しており、半分が画像診断施設・半分は専門学校として機能する形になります。
診察室が2つにレントゲン室、完全ガラス張りのオペ室もあり、学生の方はここで実習を行うことも可能です。18頭の動物が入院できる収容力もあります。
MRIだけでなく、麻酔機やCTなど最先端の医療設備が整っているため、大学病院にも負けないくらい充実した施設が完成する予定です。
導入される最新MRIについて
AI搭載型1.5テスラのMRIが導入されるのが、この施設最大の特徴になります。1.5テスラでありながら、AIの技術を使うことで3テスラMRI以上の高分解能な画像を撮影することができます。導入にあたり、実際に比較画像を拝見しましたが、かなり高精度な画像を撮影することが可能です。プラスアルファでオプションも加え、関節などのMRIも撮影可能になります。極めて高性能なMRIになるので、研究にももちろん使えます。
AI搭載型のMRIについて
撮影するごとに機械が学習してくれるので、撮影スピードも短縮されます。検査時間が短くなると患者様への負担が小さくできるので、安心して検査を受けていただけるかと思います。
撮影部のアシスト機能もあり、位置決めや設定がより簡単にできるようになっています。これにより、撮影者の負担も減らせるので、スタッフの配置も検討しやすくなると思います。
施設開設への思い
個人でも病院経営をしている身ではありますが、他院とのバランスや連携が取れた地域医療を大切にしたいと思っています。その中で、他の病院様にも飼い主様にもメリットがあるのが、画像検査に特化した施設なんじゃないかと思いました。現状だと、脳梗塞のような高度な画像検査が必要な症例はどうしても、東京や大学病院に行っていただく必要があります。痙攣や脳腫瘍が疑われる症例の場合、どうしてもMRIで診断することになります。そういった症例にも県内で対応できるようになれば、地域の病院活性化にも繋がるのではないかと考えています。
教育施設としての側面
施設を使ったカリキュラムも現在検討中です。まだ構想段階ですが、講師にアメリカの専門医をお招きして、授業をしていただくようなものを考えています。その際には、さいとう動物病院に来ていただいている佐藤先生や小田先生をはじめ、信頼できる先生方にご協力いただけたらいいなと思っています。
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