2022.5.24
「LIVES-ライブス-」ってご存知ですか?
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齊藤先生
こんにちは。さいとう動物病院院長の齊藤です! 海外の専門獣医師が国内でも活躍できるように、活動を支援するLIVES(ライブス)をご存知でしょうか? 僭越ながらも、私が代表を務めているわけですが、今回はそんなLIVESについてご紹介します。
LIVES発足の背景
卒業後に勤めた病院では、なかなか臨床経験を積めず、さいとう動物病院に戻ってきた当初は避妊去勢も儘ならない臨床レベルでした。それでも当院で少しずつ経験を重ね、患者様からも信頼されるようになっていきました。その一方で、自分では対応しきれない症例も多くなりだしていた頃に、LIVESの立ち上げメンバーでもある木崎先生や茂木先生と知り合ったんです。出張診療に来ていただき、診療しながら自分のスキルも高めていきました。対応できる症例が増えると、患者数は右肩上がり、経営も改善されていきました。
病院の経営が安定していくと同時に、先生方にも恩返しをしたいと考えるようになりました。そこで、企業や他院からセミナーの依頼があったときに、先生方を紹介させていただくようになりました。お陰様で、セミナーも好評で先生方にも喜んでいただくことができたわけですが、アメリカの専門医の先生からもマネージメントの依頼が舞い込んできたんです。来日してセミナー開催までに必要となる、飛行機やホテルの手配、セミナーのスケジューリング、通訳の手配などを知り合いの先生方に手伝ってもらいながら請け負いました。これがLIVESの始まりです。
自分の仲間や助けてくれた人をサポートしたいという思いから始まったものが、気づけばアメリカの専門医を支援するLIVESという団体にまで発展していったというわけです。
海外で専門医の資格を取りたいと考える方のサポートも
海外で既に専門医の資格を取得した先生や海外で活躍されている先生の活動をサポートするだけではなく、「これから海外で専門医の資格を取りたい」「海外の大学へ研修に行きたい」というような方達からも、たくさんのご相談をいただきます。
海外の大学へ渡りたいと思った時に、現地で活躍されている先生方とのコネククションは非常に大切になります。そこで、LIVESとしては海外の先生を紹介させていただくこともしています。
専門医の現状とLIVESが目指す将来像について
給与や待遇面で海外に魅力を感じ、そのまま帰国されない先生はたくさんいらっしゃいます。しかし、中には帰国し、日本の獣医療に貢献したいと考える先生もいらっしゃいます。そういった熱意ある方たちの技術が評価され、しっかり働けるような環境をつくっていくことがLIVESの存在意義だと思います。
現実問題として、国内では2次診療施設以外では先生方のスキルを活かしにくいというのが課題としてあります。さらに追求すると、飼い主様に対して専門医の認知を広げない限り、社会的な評価は得られにくくなってしまう。需要と供給のバランスが崩れてしまうと、働く場所も限定され、適正なお給料ももらえない。悪循環が生まれてしまうわけです。
そういった現状も踏まえて、海外で専門医の資格をとった先生方が日本でもしっかり働けるような環境整備はできるだけしていきたいと思っています。オンラインサロン「SAVES」の運営もスタートし、既に2000人程の先生方にご登録いただいています。当院で積極的に進めている遠隔診療の仕組みづくりも、その一端を担っています。微力ながらも、コンサルタントとしての機能も充実させ、日本の臨床レベルを国際水準まで引き上げられるよう尽力していきたいと考えています。
LIVESとさいとう動物病院の関係について
LIVESをきっかけに知り合った先生方が、当院に出張診療してくださるようになったケースもありますし、院内セミナーも開催していただくこともあります。私がLIVESの代表をやっているからこそ、紹介で繋がる方や連絡をくださる方もたくさんいらっしゃいます。そうやってどんどん広がったコミュニティは、さいとう動物病院にとっても大きな強みになっていると感じています。
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