2025.8.22
【レポート】第76回日本獣医画像診断学会にて症例報告を行いました!
はじめに
こんにちは。さいとう動物病院 獣医師の田原です。
今回は、2025年6月14日・15日に東京農工大学で開催された第76回日本獣医画像診断学会に参加し、「犬のMR胸管撮影シーケンスの比較検討(3D T2 FASE・3D Heavily T2 FASE・3D SSFP)」についての症例報告を行いました。
外部の学びの場に出ることで得られた刺激や学びを、簡単にレポートいたします。
今回参加した学会の詳細
- イベント名:第76回日本獣医画像診断学会
- 開催日時:2025年6月14日・15日
- 場所:東京農工大学
- 形式: 一般口演
セミナー・発表会の内容
発表内容の概要は以下の通りです。
「犬のMR胸管撮影シーケンスの比較検討(3D T2 FASE・3D Heavily T2 FASE・3D SSFP)」
本研究は、犬におけるMR胸管撮影で3D T2 FASE、3D Heavily T2 FASE、3D SSFPの3シーケンスを初めて比較検討した報告である。MR胸管撮影は人医療では非侵襲的な胸管造影法として確立されており、獣医療への応用が期待される。一方、獣医領域ではMR胸管撮影に関する報告は極めて少なく、本研究はその先駆けとなるものである。3つのシーケンスの中で、特にT2 FASEおよびHeavily T2 FASEは、非造影かつ撮像時間5分以内で良好な描出が可能であったことから、小動物臨床において非常に実用的なシーケンスと考えられた。
今後、MR胸管撮影はCTとの比較や乳び胸への臨床応用を通じて、非侵襲的な胸管疾患の診断と治療に貢献する有効な手法であると考えられる。


最後に
今回、2回目となる画像診断学会での発表の機会をいただきました。
前回に引き続き、米国画像診断専門医である栗原学先生のご助言のもと、準備から発表まで無事に進めることができました。
「MR胸管撮影」は獣医療ではまだ応用が限られているものの、今後の発展が期待される注目の分野です。栗原先生からこの題材をご提案いただいたことをきっかけに、20年以上にわたり米国で活躍されている画像診断専門医の先生方や、統計解析の専門家の方々にもご協力いただきながら、本研究の結果を多角的に解析し、発表へとつなげることができました。さらに、日本国内でMRIに精通されている画像診断の先生方ともディスカッションの機会を設けていただき、発表内容について深く考察する貴重な経験を得ることができました。発表準備の段階では、関連資料のご提供や、発表スライドの構成・表現に至るまで細かな添削やご指導をいただき、限られた時間の中でも質の高い発表を目指して取り組むことができました。こうした準備を経て迎えた本番では、専門の先生方を前にした発表に大きな緊張もありましたが、発表後には多くの先生方からご質問やご意見をいただき、活発な議論が交わされ、大きな励みとなりました。特に今回は前向き研究であったこともあり、多くの関心を寄せていただき、貴重なフィードバックを得ることができました。また、他の先生方の発表も非常に実践的で勉強になるものばかりで、日々の診療に直結する知識を多く得ることができました。さらに、最新のCT・MRI技術に関する情報にも触れることができ、その技術の進歩には目を見張るものがありました。画像診断の持つ可能性と奥深さを改めて実感することができた、非常に有意義な2日間となりました。今後も臨床と学術の両面から成長を続けていきたいと思います。
今回の発表は、日本国内のみならず、アメリカで活躍する画像診断専門医や統計の専門家とも連携して進めた、大規模かつ国際的な取り組みとなりました。当院はこのような専門性の高い研究や学会発表への挑戦を、国際的なネットワークとともに全力でサポートしてくれる環境です。
学会・セミナー参加を支える制度
さいとう動物病院では、以下のような教育支援が整っています。
- 学会・セミナーへの参加費・宿泊費・交通費の補助制度
- 専門医との連携体制
- 院内での症例検討会・勉強会の開催
- 学びを共有しあう風土(参加後のフィードバック共有など)
若手スタッフでも積極的に外に出て学べる環境があるのは、当院の大きな魅力です。
見学・実習をご希望の方へ
さいとう動物病院では、学生の方の見学や実習も随時受け付けています。 教育体制や院内の雰囲気を実際に感じてみたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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