2022.5.24
2022.11.4
海外で活躍する獣医師が語る、さいとう動物病院の魅力
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現在は、株式会社A’alda Singaporeで勤務し、インドを中心に動物病院の新規立ち上げに携わっていらっしゃる渡辺靖子(わたなべ やすこ)先生。海外の獣医学部を卒業し、その後国内で獣医師としてだけでなく、通訳・翻訳者としても活躍されるなど、さまざまな経験をお持ちの渡辺先生。
そんな渡辺先生に、さいとう動物病院の魅力だけでなく、獣医師としての働き方や海外と日本の違いなど、様々なお話を伺いました。–Vol.1:全2回
これまでの経歴とさいとう動物病院との関係について
まず最初に、これまでの経歴を教えてください。
渡辺先生
生まれ育ちは関西の兵庫県です。日本の獣医大学も受験したのですが、現役では合格できませんでした。浪人して受験勉強するよりも、獣医学と将来確実に必要になる英語の両方を勉強するために海外で受験しようと思い立ったのが、海外の大学を受験した経緯です。なんとかオーストラリアのマードック大学に入学して卒業することができ、オーストラリアの獣医師免許を獲得しました。オーストラリアでそのまま就職することも考えましたが、最終的には日本に戻ってくることを決めました。
帰国後は国内の動物病院で勤務されていたんですか?
渡辺先生
日本の国家試験を受け、獣医師免許を取得した上で、数年間は国内で臨床の現場に立っていました。しばらくすると、海外講師の獣医療セミナーの通訳や翻訳を仕事として頼まれるようになり、次第に通訳や翻訳の仕事をもっとやっていきたいと考えるようになりました。
さいとう動物病院の齊藤先生とはどういった経緯で知り合いに?
渡辺先生
当時は東京でフルタイムの臨床獣医師として勤務していたのですが、通訳などの仕事を増やしていくため、フリーランスへと徐々に働き方を変えていった時期がありました。ちょうどそのタイミングで、齊藤先生がされているLIVES(ライブス)のことを麻酔科の佐野洋樹先生から紹介いただきました。ありがたいことに「さいとう動物病院にパートタイムで勤務してみないか」とお声をかけていただき、さいとう動物病院に勤務しながら、通訳や翻訳の仕事もさせていただいていました。
入社当初から渡辺先生の働き方については理解が得られましたか?
渡辺先生
かなり無茶な雇用条件を提示させていただいたと思うのですが(笑)、かなり優遇していただき、スタッフの皆さんの人柄含め、とても働きやすい環境でした。インドでの仕事から声がかからなければ、長い間勤めさせていただいていたと思います。
フリーランスとして働くなど、さまざまな経験をお持ちですが、先生が感じるさいとう動物病院の魅力はなんでしょうか。
渡辺先生
地方の病院では、都市部の病院と比べて①二次病院など専門医療を紹介する先の選択肢が少ない②スタッフの雇用が難しい、また場合によって③労働環境の整備がおざなりになってしまいがちという印象があります。齊藤先生は経営者として「働いているスタッフのQOLを維持しながら、質の高い医療を提供する」ことを非常に大切にされていると感じます。地方にありながら、各専門分野に特化した先生に協力いただいて、専科診療にも取り組まれていますし、医療の質と働く環境のバランスが良くとれた病院だと思います。働くスタッフにとっても、しっかり技術や知識を深められる環境をきちんと整えていらっしゃるという印象もあります。
スタッフ同士の関係性も非常に良好に感じました。スタッフ一人一人が責任を持って仕事に取り組んでいましたし、スタッフ同士のつながりも強いと感じました。もし「就職先として、どこかおすすめの病院はないですか?」と相談されたら、さいとう動物病院を答えの選択肢に含めますね。
海外での活動について
インドでのお話ですが、現在は海外で勤められているんですよね?
渡辺先生
今年の6月までインドに配属されていましたが、インドの動物病院立ち上げ期がひと段落ついたこともあり、7月から同じ会社のシンガポール本社へ移動することが決まっています。それまでの間、一時的に日本に拠点を移しています。 日本での生活も充実していましたが、海外で動物医療の拠点を作りたいという思いもずっと抱いていました。そんな折に、今勤めている会社がインドで動物病院を立ち上げるために、英語に精通した日本人獣医師を探していたんです。事業について詳しくお話を聞いて、おもしろそうな会社だなと感じ、さいとう動物病院からその会社へ転職することを決意しました。その後は、インドで動物病院を立ち上げる事業に2年半弱ぐらい従事しました。
インドの会社に転職されてからも、さいとう動物病院とは何か接点があるんでしょうか。
渡辺先生
そうですね。 インドへの転職を先代の院長と齊藤先生に相談したところ、私の予想に反して、応援の言葉をかけてくださりました。快く送り出してくださったことが非常に印象的で、恵まれた環境で働けていたことを再度認識しました。 現在は、さいとう動物病院とは雇用関係にはありませんが、日本に帰って来た際には、ご挨拶に伺うようにしています。私の仕事を通して齊藤先生やさいとう動物病院にとって、何かプラスになるような、化学反応を起こすようなものがあるとしたら、ぜひ一緒にお仕事をしたいと思っていますし、今後も繋がりを大切にしていきたいと考えています。
渡辺先生のプロフィール
獣医師(オーストラリアと日本の獣医師資格所持)
- 2010年 マードック大学(オーストラリア)卒業
- 2013年〜 国内の複数の一般小動物病院にて臨床獣医師として勤務
- 2016年〜 パートタイムで臨床業務に従事しつつ、通訳・翻訳などの活動を開始
- 2020年〜 株式会社A’alda Indiaに入社、インドにおける小動物病院の新規立ち上げに従事
- 2022年〜 株式会社A’alda Singaporeに配置換え
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