2022.5.24
2022.8.31
【先輩×後輩】スタッフ同士のコミュニケーションについて
- 病院紹介
獣医師歴3年目に突入した岸本先生と先輩獣医師の川上先生お二人に、先輩獣医師・後輩獣医師の関係性や現場でのコミュニケーションについて、お話いただきました。
先輩×後輩の関係性について
岸本先生
自分は獣医師2年目でさいとう動物病院に転職しましたが、今在籍している獣医師は他院で4年、7年と経験を積んで転職されているので、しっかり診療できる先生が多いです。 それでも経験年数や入社歴にとらわれずに、フラットな関係で意見交換できるのが、私にとってはすごく心地いいです。「ここはこう思うけどどうですか」というようなコミュニケーションをすごく取りやすいです。
川上先生
後輩の獣医師を指導していく中で、それぞれがもつ意見や考え方は大切にしたいと思っています。僕自身の考えもありますが、正解が1つとは限らないケースも多いですし、受け取り方も人それぞれ違いますしね。 教科書どおりの治療をすればいいと言うものではなく、飼い主様の考え方、動物の性格、金銭的な負担などを総合的に考慮して、診療プランを伝えることが現場ではすごく大切だと思います。
岸本先生
入社当初の私はワクチンの説明も儘ならないような状況で、ここの病院で一から教えてもらったという感覚があります。病院によっては治療方針が明確に決まっていて、下の獣医師はその方針に従うというような指導方法もあると思うんですが、後輩の私が川上先生に意見しても、ちゃんと話を聞いた上でアドバイスしてくれますよね。分からないことにぶつかった時、一緒に考えてくれる姿勢を感じます。
獣医師としてのお互いの印象について
川上先生
岸本先生はしっかり飼い主様の話を聞きながら、治療を進めるのが上手だと思っています。 実際に岸本先生を指名される飼い主様もいらっしゃるので、それは飼い主様の満足や信頼につながる診察、治療ができている証拠だと思います。
岸本先生
川上先生と私の診療スタイルは対局に近いかもしれませんね。 私は飼い主様と会話を重ねることが好きなので、通院が長引いてしまうような症例で、ご指名いただくことが多いですし、川上先生は的確にスパッと意見を言ってほしいタイプの飼い主様から指名されることが多い印象を受けます。 スタッフの人数も多くなってきたので、獣医師の個性が育ち、飼い主様がベストな治療や診断を選べるようになっていけば良いですね。
川上先生
そうですね。 獣医師一人ひとりの個性がいい方向に伸びることは、飼い主様のためにもなりますし、病院の魅力や個人のやりがいにもつながると思います。
岸本先生
院長や副院長は、スタッフ自身が長く、楽しく働けることを大切に考えてくれているので、現場で働くスタッフは自分の長所を育てながら、業務にあたれているんじゃないかと思います。
川上先生
縛りがまったくないと、みんなが好きな方向にむかい、バラバラになってしまいます。 病院の規模が大きくなるにつれて、組織としてまとまりつつ、個性を伸ばせるようなバランスを保つことが必要になってくると感じています。 例えば岸本先生が結婚して、育児休暇に入られたとします。そう言った場合でも、岸本先生を指名して通われていた飼い主様が不安にならないよう、みんなでしっかりフォローしあえる体制というのは必要ですよね。
岸本先生
誰かがいなくなっても、うまく回転できる体制は作りたいですね。
働く環境や病院の雰囲気について
岸本先生
病院の運営的な面でも看護師長であったり、川上先生もそうですが、現場のトップが下の意見を引き出すように配慮してくださるので、すごくありがたいです。 「私の意見なんか聞いてくれるんだ」と嬉しく思いますし、その分ここが自分の居場所なんだと思います。自分がチャレンジしたいと思ったことは、サポートしてもらえますし、本当に居心地がいいです。
川上先生
そう思ってもらえるのは、嬉しいです。 ここ数年で労働環境の改善に取り組めたのは、岸本先生のおかげだと思っています。
岸本先生
そうなんですか??!
川上先生
岸本先生が労働環境について意見してくれたからこそ、僕はそれを実現したいと思いましたし、これからも取り組みたい課題となっています。 現場で働くスタッフの声は、病院を変えていく道標になるんです。だから、岸本先生のような存在はありがたいです。
岸本先生
自分の意見と言って雰囲気が悪くならないのは、やっぱり運営メンバーの人柄だなと感じます。診療をしていても、何かあったら誰かが助けてくれるという安心感があります。私は獣医師の中で一番経験年数が浅いですが、もし新卒の獣医師が入社したら、自分も同じように親身になってあげたいし、他の先生方と同じレベルまで知識・技術を磨いていかないといけないと思います。
川上先生
忙しいときほど、獣医師同士はコミュニケーションが取りにくくなってしまいますが、それは問題にはなっていないですか?
岸本先生
最後のミーティングで大事な引き継ぎだったり、相談ができるので診療をしていて困るようなことはないかもしれませんね。川上先生には入社当初からずっとお世話になっているので、本当に師匠だと思っています。
川上先生
岸本先生が成長していく手助けをしただけです。
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